2009年06月30日

見えないけど、感じるもの

見えないけど、感じるもの


 ぼくは、この世で自分ほどバカな人間は、いないのではないかと思っています。


 高校も、行ってないですし、人付き合いも、あまり得意ではありません。
ほんと、昔は、色んな才能に恵まれた方と、出会う度に、自分の矮小さに苛立ちを覚えてなりませんでした。


 
 料理と巡りあって、自分でお金を稼ぐという大変さを知り、漸く、この年になって、
「人は、人との関わり無くして生きることは出来ない」のだと当たり前のことに気付きます。
 そして、それはずっと変わらず、修行時代から今も尚、そのことを教えて下さる「第三金波」の大将やみんなが支えてくれるから、今のぼくでいられるのです。(感謝)


 ぼくは、愚かで、とても稚拙な人間です。色んな経験が不足しています。同年代よりも、ずっと物事を知らない。


 だから、少しでも良くなれるように努力しようと思います。少しでも、今よりマシな男になれるように。


 ぼくは、偉くなりたいわけじゃありません。地位も名声もいりません。


 ただ、色んな方達と出会うときに、その人の素晴らしさを理解出来るような人間でありたい。
僻みや妬みや、否定から入るのでは無く、理解や肯定から入っていける人になりたい。


 料理のことでもそうです。ずっと、知っていたはずなのに、いつのまにか忘れていました。


 料理は、技術よりも心だということを。


 技術があれば、どんな美味しい料理も出来ると豪語していた時もあります。早く年を取りたい。
今のぼくを(当時)理解してもらえないのは、若いからだ!!年齢を重ねさえすれば、きちんと一端に見てくれる…と思っていた。


 でも違うということに、やっと気付く。自分の方だけ理解を求めても、相手を理解しようとしなければ、何にもならない!


 美味しい料理を作ったつもりになっていても、「美味しい。」って笑ってくれなければ、何にも意味が無いじゃないか!!


 信じていたはず。「家族や友達、みんなと囲むおむすびは、一人で食べるどんな高級料理にも勝る」と。


 ぼくの料理の切欠は、それでした。


 昔、ある人(家庭)に衝撃を受けました。「食」ということにあまり感心がなくて、身につけるものは高いものを付けているのに、食べることには無関心。食卓にも笑顔はありません。
 今のこの情勢も云えることですが、「衣」「食」「住」の「食」にお金をかけにくいということは、ぼくも分かります。


 食べること(外食も含む)は、他の二つに比べて、周りの視線がない。必然的にそうなってしまうのは仕方のないことだと思います。


 でも、ぼくが感じる食の大切さは、「見えないものだけど、あったかくないと心がさみしくなってしまう」ということです。


 高いものが素晴らしいと、云っているのではありません。そうでは、ないはず。安くても心が感じられれば、あったかい!!


 料理が苦手だって良いじゃないか!プロにしか作れない料理だけが、人を幸せにする訳じゃない!!


 「おいしいものを食べたときって、幸せだ!!」と、
料理はおろか、何も持たない自分は、それを、あの人に伝えたくて、ぼくは、この世界に入ったのだ。


 ぼくは今、やっとスタートラインに辿り着けました。
 
 ぼくはバカだけど、それを恥じてはいません。ぼくが、恥じるのは、愚かだとあきらめ、自暴自棄な自分に対してです。


 昨日よりも今日、今日より明日、違う自分でありたいと思います。


 大将や安東さん…皆さんに「少しはマシになったじゃないか。」と云われるようになりたいと思います。
 
 ありがとうございました。(ペコリ)



 さくらもちさんへ。


 ぼくが記事にする「なるみ」の料理は、「高そう」なイメージを受けるとの声があります。それは、本意ではありません。


 「おいしそうだ」と思って頂けることが、ぼくの真意です。(笑顔)


 御覧になって分かると思いますが、なるみの料理は、飾ってはいません。高級店のように配色まで気を配り、飾り付け、盛りつけることは出来ません。お客さんに出さないものを、載せたくはありません。


 ※記事に載せている写真は、どれも(お客さんが撮ってくれたもの以外は)お客さんに出した余りを調理して、写真に撮ったものです。


 原価こそ高いものを使っていますが、それは、父の「お金持ちだけが、鯛やヒラメや伊勢えび、アワビ、サザエ…等を食べられるわけじゃないはずだ。」という声を形にしただけです。


 ぼくは、料理をしていて、時々ふっと思うのです。この魚の値段を付けたのは、人間です。
 
 鯛は果たして「俺は高級魚だぞ!」っと思いながら泳いでいるのかと!!(笑)
たまたまこれが美味しくて、たまたまこれが稀少であった為に、高級と呼ばれるようになっただけではないかと。


 実際、下魚といわれたイワシは、今は、高級魚です。一本釣りのサバは、すごく高いです。


 つまり、何が言いたいかというと、


 「ぼくは、伊勢えび(アレルギーで食べられないし)よりも!塩サバの方が好きだ!!(笑)」と、いうことです。(力説)


 ぼくが、さくらもちさんやみなさんにお願いしたいことは、一つ。
 
 どんなことでもコメントして下さいということです。


 「こんなもの食べました。」「こうやった方が、美味しそう。(美味しかった)」という意見は、大歓迎です!!


 遅くなるかも知れませんが、必ず返事をします。


 
 それでは、また…


 


 


 




Posted by サダオミ at 08:00│Comments(21)
この記事へのコメント
おはよう!!
憂鬱な雨の朝に、サダオミ君の爽やかなコメント。
今日一日私も明るい一日になりそうです。
ありがとう!!
気がついたこと、よそで食べて自分なりに思いついたことなど、
どんどんコメントしますね。
Posted by kuahiwi at 2009年06月30日 08:28
おはようございます!!(笑顔)

 kuahiwiさんには、何時も教えてもらってばかりです。(感謝)

 ぼくの知ってることなんて、料理の世界の一欠片にすぎないと思っています。

 これで、プロを名乗るのはおこがましいですが、皆さんに支えられて、今があるので、支えられながらでも頑張っていこうと思います。

 いつも、コメントありがとうございます。(ペコリ)
Posted by サダオミサダオミ at 2009年06月30日 08:47
おはようございます

アタシは サダオミさんのお料理を食べた事はありません

でも・・・
でも です!

こうやって いつも自分を振り返り、そして前向きに考え
お客様の気持ちになって 心をこめたお料理を提供しようとそている
サダオミさんのお料理は きっと とびきり!美味しいと思います!


そして いつかきっと 食べに行きますね^^
Posted by よーこよーこ at 2009年06月30日 08:57
鱧の記事にコメントしたのに送信してなかった、あんこです。
(;^_^A

美味しいものを食べる幸せ、その幸せを造りだせるサダオミさんは素晴らしいと思います。お客様の気持ちを大切にしていらっしゃるし、何より心がこもっているのが伝わります。
いつぞや食べに行ける日がくるといいなぁ~と楽しみにしております。
あ!私も塩サバ大好きです、昔のちょい塩辛いサバが特に…今は甘塩ですから~。
Posted by あんこ at 2009年06月30日 09:29
よーこさん、おはようございます。(ニコニコ)

 「迷っても良い。でも、きちんと答えを出し、自分の判断を信じろ。それを貫き通せ。一番してはならないことは、後悔することだ。」と、大阪の師に言われました。

 食べてくれる方がいてくれるから、ぼくは、料理をすることが出来る。
 料理人としてもそうですが、人間的に成長しなければ、いけないのだなと痛感します。

 お客さんが喜んでくれて、ぼくも嬉しくて、みんなが笑えたら最高ですよね!!

 いつか、お会いできる日を楽しみにしています。

 そのときは、是非ギターを持参でお願いします!!(笑顔)
Posted by サダオミサダオミ at 2009年06月30日 10:08
サダオミさんの文を読んで感動しました。
ますますサダオミさんのお料理を食べたくなってしまいました。

人に感謝をするということはいつも私も心がけていることです。
そして人との出会いを大切にして
『否定から入るのでは無く、理解や肯定から入っていける人になりたい』
そんなふうに思っているサダオミさんはすばらしい人だと思います。

そして食に対する考え方
そうですよね、鯛やヒラメは俺は高級魚だぞって思っていませんよね。
すごく考えさせられました。

私は食べると言う事はとても大切な事だと思っています。
子ども達にも
「あなた達が食べるものがあなた達を作っている」と
いつも言っています。
立派な料理人ではないけれど我が家の料理人として
家族に「おいしいものを食べたときって、幸せだ!!」って
思ってもらえるように頑張っていこうって思いました。
Posted by がみがみMAMA at 2009年06月30日 10:17
 あんこさん、おはようございます。(笑顔)

 分かります。分かります!
あの塩辛いのがまた、ご飯に合うんですよね!!(笑)

 塩サバだけで、ご飯が何杯でもいけます!!

 食べ物の中で、カレーとラーメンが一番好きです。(←自分では、作れません。笑)

 (自分で作っておいて、何だよ!と思われるかも知れませんが)鮨よりも、塩だけのおむすびの方が好きです!
 今までで、一番おいしかった料理は、白いおむすびと高菜の漬け物です!!(小学校の時に、祭りで食べました。)

 ぼくは、大した人間ではありません!!(断言)
 ぼくをすばらしいといって下さることは、ぼくを支えてくれるみんなが素晴らしいというだけです。
 
 コメントありがとうございます。また、コメントお待ちしております。

 後、料理教えて下さい。(笑顔)
 
Posted by サダオミサダオミ at 2009年06月30日 10:38
 がみがみMAMAさん、おはようございます。(笑顔)

 ぼくは「料理人よりも主婦の方がすごいと思う。どんなプロの料理も、お母さんの手料理に敵わない。
 お母さんのご飯が、子ども達の味をつくっていくのだから…。一年中、その人のことを思い、料理することが出来るプロが、いるだろうか?
少なくとも、ぼくは、お母さんの作った玉子焼きよりも美味しい玉子焼きを食べたことがないです。」と、お客さんに吐露したことがあります。

 料理人よりも、料理が上手な主婦は、幾らでもいます。
 
 がみがみMAMAさんのお子さん達は、何時も幸せそうに笑っています。それは、ぼく達では、到達することが出来ない場所だと思えてなりません。

 少しでも、皆さんが幸せを感じるように、頑張りたいと思います。
 ありがとうございます。(ペコリ)
 
Posted by サダオミサダオミ at 2009年06月30日 11:12
ホント読んでいて、嬉しくなります。

私が畑の浦に仕事で行った時に、ふと予約も無く行ってしまい
当然用意も無かったので、食べられませんでしたが 
その時 突然お邪魔した私が、悪いのに 何度も何度もあやまられたサダオミさん こんな私に対しても、ホントやさしかった。

きっと 「なるみ」の料理は、幸せな気持ちにさせてくれると、思います。
その時が来たら、私は泣いちゃうぞ!

私も時々キャンプで料理します(レベルが違いすぎ!)が、笑顔で食べているのを、見るのがスキです。
Posted by か at 2009年06月30日 13:11
すいません。
名前が.......かぜびとnaoです。
Posted by かぜびとnao at 2009年06月30日 13:13
naoさん、こんにちは。(笑顔)

 先日は、本当すみません。そして、ありがとうございます。

 家の料理は、ロスを(限りなく)無くすこと、宿泊料を還元する(材料費に回す)ことで、今の献立を可能としています。

 だから、どうしても(魚は、その日の朝、揃えるので)当日だと出来ないのです。ごめんなさい。

(↑記事の通り、父の意志を形にするには、この方法でしか、自分達には実現が不可能なのです。)

 一万円という金額は、高いと思っています。気楽に出せる金額でないと思っています。
 だから、なるみはいつも、精一杯の思いを込めます。出来うる限りのことをしたいと思っています。


 ぼくは、キャンプ場では作れません。(笑)調理台があるから、なんぼかマシに作れるのです。
 笑顔でいられることは…、笑顔を見ていられることは幸せです!!
Posted by サダオミサダオミ at 2009年06月30日 13:34
日一日と増えてくお得意様がサダオミさんの財産だと思います☆とにかく経験です!頑張って下さい!!
◎^∇^◎
Posted by ななんこ at 2009年06月30日 16:37
読んでいたら私の名前があってびっくりしました(笑)
もっと早くコメントを書こうと思ったのですが
適当なことは書きたくないので、日記を何度も読み返してました。
自分を振り返り見つめることのできる人こそ、成長していけるのだと思います。
何度も何度も自分と向かい合ってきたから、サダオミさんの言葉は人の胸を打つんだなと思いました(^^)

ちなみに「衣食住」では、私は「食」が一番大切です♪
小さい頃から今まで、いろんな人に
「あなたは食べ物を食べてるとき、本当に幸せそうな顔をしてるね(^^)」
と言われてきました。
自分では意識してないんだけど、周りの人まで幸せになるとよく言われてました。
実際に、食べてる時が1番幸せです(笑)
サダオミさんの料理も早く食べたいです(^^)♪
Posted by さくらもち at 2009年06月30日 20:05
はじめまして。
足跡ありがとうございました。^^
誠実で実直な方だとブログからすぐにわかります。
“愛”を感じます。
サダオミさんの作るお料理で幸せにしてくださいね♪
Posted by アクエリアスアクエリアス at 2009年07月01日 07:04
ななんこさん、こんにちは。(笑顔)

 返事遅くなり、すみません。

 本当にそうですね。色んな方の話しを、聞くこと。意見を知ること。話すこと。
全部がぼくを、育ててくれるのだと感じています。

 これからも、ご助言お願いします。

 ありがとうございます。(ペコリ)
Posted by サダオミサダオミ at 2009年07月01日 11:26
 さくらもちさん、こんにちは。(笑顔)

 返事が遅くなり、すみません。

 
 この記事は、(前回のコメントを見て頂ければ、分かると思いますが)記事にしようと思って、用意していたものではありません。

 さくらもちさんの言葉に触発されて、自分が日頃から思っていた事を、吐露したにすぎません。
 本当に男らしい人というのは、師達のように、自分の思いを飲み込み、人に語らず、その上で笑顔のまま行動することが出来る人のことをいうのだと思います。
 ぼくは、まだまだそこまでなれません。
でも、なれないと諦めたままでは、何時まで経っても、なれないから、少しでも近づけるように、日々を一生懸命に生きようと思います。


 後、ぼくは修行時代、フードファイターか!(笑)というぐらい食べてたので、大将や女将さんに、「ほんと、気持ちが良いぐらい食べるよな~。なるみくんが食べよんの見ると、気持ちが良いけど…

気持ち悪ぃ~(笑)」と言われたことがあります。(笑)
Posted by サダオミサダオミ at 2009年07月01日 12:11
 初めまして、アクエリアスさん。(笑顔)

 こんにちは、と、コメントありがとうございます。(ペコリ)

 今日も暑いですね。

 過分な言葉を頂きまして、ありがとうございます。

 でも、ぼくは、結構ひねくれた奴だと思います。(笑)
今のぼくが、ほんとの自分なのだろうか?と、何時も揺らめいています。
 うつろいやすく、いつも迷っています。

 いろんな方に、支えられて、今生きています。

 そんなぼくでも、誰かの支えになれたら嬉しいです。

 また、コメント頂けたら幸いです。(ニコニコ)

 
 あっ!一つお聞きしても良いですか?
もしかしてアクエリアスさんも、一月生まれですか?

 

 
Posted by サダオミサダオミ at 2009年07月01日 12:47
私は、サダオミさんにお会いした事があります。


サダオミさんの、料理に対する思いや、お客様を一番に考えている事…。


お話していて、ずっと、サダオミさんの、心の底から伝わってきましたよ。
タイトルでは無いですが、「感じるもの」が数多くありました。


お若いのに、しっかりした考えのサダオミさん…。


サダオミさんでしか、出来ない料理があります!!
それは、「なるみ」さんで働いていらっしゃる、今だと思います!!


私は、プロの料理人でもなんでも無いです。
常に、自信なんて全然!ありません…(´〜`;)
日々、努力と、お客様を思う事しか出来ません…。


「なるみ」さんが、よりよい民宿になる事を、応援しています(^-^*)/


また、お会いできる日を楽しみにしています☆
Posted by ぷりん at 2009年07月01日 21:38
ぷりんさん、こんばんは。(笑顔)

 ぼくは、ぷりんさんのような方に憧れます。

 
 あんまり、お喋りで恥ずかしく思っています。
 「僻みや妬みや、否定から入るのでは無く、理解や肯定~」からという思いは、大阪の女将さんと接していて、いつも感じていたことです。
 きちんと己を律することが出来、その上でいつも笑顔で「すごいね!」と相手を讃えることができる方です。
 話しをしていて、(本人には言ったことがないですが)いつも温かい気持ちにしてくれます。
 ※ぼくの、女将さんの理想像は、あの人です。(←本人には、言わないですけど!!笑)

 ぷりんさんとお話をしていて、ぷりんさんにも共通のものを感じました。
 
 
 ぼくは、皆さんが仰ってくださるほど、しっかりしていません!!(断言)
 「しっかりしろ!!」と皆さんが、発破をかけてくれるから、それらしく見えているだけです。
 (ぷりんさんも含め)色んな方とのふれあいに、自分が変わっていけるのを感じています。(感謝)

 ぼくも、また、お会いできる日を楽しみにしています。

 ありがとうございます。(ペコリ)

 

 
Posted by サダオミサダオミ at 2009年07月02日 00:20
サダオミさん、良い話ですね。
料理にしろ何にしろ、物を作れる人って尊敬します。

大工の息子に生まれたわたくしは、平凡なサラリーマンとなりました。
収入は安定していますが、やりがいは・・・?

土曜日に、その生き様を拝見させて頂きます。

追伸

本日は、わざわざ電話を有難う御座いました。
こんな経験初めてです(^^
Posted by まる at 2009年07月02日 23:40
こんにちは。(笑顔)

 こちらこそ、よろしくお願いします。

 すみません。紹介でお見えになるからといって、まるさんだけ特別なことは出来ません。
 それは、↑に書いてあるように、一番おいしいと思う部分、その時間は、
「記事のため」でなく、今、お見えになって下さっている方にこそ、向けられるのが正しいと、考えるからです。
 同様に、「この人は~だから…」と言って、特別待遇するようなことも致しません。
 
 「いつでも、どなたでも全力で!」そんな「なるみ」でいたいと思います。

 他の方と変わらず、いつもと同じように精一杯の気持ちを込めたいと思います。(ペコリ)

 

 

 
Posted by サダオミサダオミ at 2009年07月03日 12:38
 
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